古くは縄文時代〜1950年代頃まで連綿と継がれてきた自然栽培のお米作り(八十八手)。
昔のお米作りは、無農薬・無化学肥料は当然のことながら、田んぼの中に大気汚染を生む重機も使用せず、自然の恵みのチカラと、人間の手作業のみで行なっていました。
お米を作るには88通りもの作業工程があったことから、八十八手(はちじゅうはちて・はちじゅうはっしゅ)と云われ、「八」と「十」と「八」を重ね合わせて “米” という文字が生まれてます。
我々BIASTRA編集部は、リレーインタビュー第9話の吉澤俊輔氏を取材として追いかけていく最中に、自然栽培の田んぼで行う八十八手のお米作りに出会いました。
その自然栽培で行う八十八手の体験は、田んぼを通じ、現代人が見失ってしまった自然と向き合う姿勢、自然の本質である多様性や循環、これらを肌身で感じることができ、素晴らしい学びの連続であると氣がつきました。
やがてBIASTRAでは、数年に及ぶ長期取材を覚悟し、八十八手の全88工程を1つ1つを丁寧に記事化に取り組み、全88記事に及ぶ八十八手のマニュアル作りをしようと、本特集の企画実行への決意に至ります。
その目的とは、
〜1人1人が自分のマイ田んぼ持って、自然栽培のお米を作って食べれるようになること〜
そう熱く語る吉澤俊輔氏の想いに、我々BIASTRAの想いも重なります。
本特集は、北海道島牧村千走を舞台に、50年以上自然栽培のお米作りを続けている88歳の農作富子さん。同じく島牧村で八十八手を実際に行なっている自然栽培家の吉澤俊輔氏(さくらの咲くところ)の協力を得て始まりました。BIASTRA編集部のカメラは現在2年間を収めてます。
本特集が…
- 初めて自然栽培の田んぼに取り組む方
- いつか自分の田んぼ持って、自然栽培のお米を家族や仲間に食べさせたい方
- 慣行栽培から自然栽培に切り替えて、環境破壊を止めたい方
- 農業は知らないが、自然と向かい合う原点を探している方
- 田んぼのコツ、手順を研究して見直したい方
- 自然栽培のお米作りを、向上させたい方
- お米作りの八十八手の仲間を増やしたい方
上記のように自然栽培をベースに、田んぼへ深い愛情を注ぎ続け、古来より伝わる伝統文化に学び、自然の循環を愛す方々の良き手引き書となればと願っています。
実際の八十八手の作業工程とは…
- 開墾
- 代掻き
- 田植え
- 草取り
- 稲刈り
- 稲架かけ
- 天日干し
- 足踏み脱穀
- 箕
- 籾摺り
- 焼畑
他にまだまだあります。
一見して読めないこれら毎年繰り返されるお米作りの作業。慣れている人でさえ、忘れてしまうこともあると聞きます。
実際に自然栽培の田んぼを体験したい方は、3月〜11月の間、ぜひ迷わずお声がけくださいね。田んぼへご案内します。
八十八手の88記事の目次として、このページは随時更新していきますので、ぜひブックマークに入れておいてくださいね。
それでは今後の更新をお楽しみに。ありがとうございます。