精神性を高める食事を伝える学びと役割
精神性を高める食事を伝える学びと役割

Avenir 本田真由美

Profile

本田真由美(ほんだ・まゆみ)
アヴェニール 代表

1977年8月19日埼玉県生まれ:小中高はバスケットボール一筋のスポーツ少女。高校卒業時に進路を模索した時、「管理栄養士」というフレーズに出会い、食の専門知識を学ぶために女子栄養大学栄養学部実践栄養学を専攻。大学卒業後は、大手クッキングスクール「ABCクッキングスタジオ」で、料理・製菓・パン講師、店舗責任者として運営全般業務、講師育成、営業指導マネージャーとして勤務。後に、プリザーブドフラワーに出会い、プリザーブドフラワーウェディングブーケ、パン教室「Avenir」を主宰する。趣味は、身体に優しいお菓子作り。プライベートでは、2歳の元気な男の子のママ。

Relay Baton Introducer

リレー前話、かとうまさこ(日本CI協会)堀田健志(LUNAVIRE)、そして本稿の本田真由美さんと下北北沢で会食しながら、将来を見据えて先ずは、BIASTRAスタッフ内でリレーリハーサル記事制作を行いリレーバトンを内々で繋げることになりましたが、その最終記事です。

真由美さん、かとうまさこ、あと一人広島にいますが、皆の同年同時刻のお声がけから始まったビアストラ。ビアストラリレー取材にも同行予定の真由美さんの"食"への想いや、これまでの生い立ち、伝承していきたいことを語ってもらいました。

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スポーツに没頭した小学校から高校生

—— 真由美さん、本日はどうぞよろしくお願い致します。ビアストラをご覧になられる方で初めての方も多いと思いますので、まずは簡単に自己紹介をお願い致します。

真由美:こちらこそよろしくお願い致します。本田真由美と申します。生年月日は1977年8月19日生まれ。獅子座のB型です。

—— 何か趣味などはありますか?

真由美:趣味はお菓子作りかな。子どもにも安心して食べさせられるおやつを作るのが好きです。

—— ありがとうございます。まずは、今までの真由美さんの食に絡むきっかけとなったであろう、これまでの生い立ちをお聞かせ願えますか?

真由美:生い立ち…どこから話せばいいかな。長くなっちゃうかもよ?

まず、女子栄養大学に行くきっかけは、部活でのケガをしたことや体力が落ちたことは食生活だったんだと気が付いて、将来は手に職、栄養士としてサポート側に回ろうと思ったんです。

—— 部活は何をされてたんですか?

真由美:私、埼玉出身で、小学校からミニバスを始めて高校卒業までの9年間バスケットボールをしていたんです。

ちなみに、中学生時代はキャプテンをやっていて。

—— キャプテンだったんですか! スポーツ、バリバリにやっていらっしゃったんですね。

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真由美:あはは、そうですね。よく見えないって言われます(笑)

中学時代の私は、気が強くて、体力有り余ってるタイプだったんです。

中学から高校に進学するにあたり、埼玉県では強豪なバスケットボール部の監督から声をかけられまして「いい選手が揃っているのだけど良いガード(というポジション)がいないから、是非ともうちに来ないか?」と。

中学の部活の先生もOBで、「高校でもバスケ続けるなら、西高に行け」って言われて。ハイ!みたいな。

中学時代はワンマンな所があったんだけど、レベルの高いチームの中でプレイすることをワクワク期待してたの

その高校は、公立高校だから推薦入試は無くて、一般受験を受けて、バスケをするために入学したんです。

—— 話によると結構進学校だったとか?

真由美:うん。当時偏差値が68ぐらい?60後半ある高校だったので、結構頑張って勉強して、受かったんですね。

それで、もう春休みから高校の部活の練習に参加するように言われてね、行ったら、、、

なんと、2位の隣の中学のバスケ部の3人もいて、そのメンバーは能力も高かったし、ガッツと粘りっこさが強くて、うちは毎回負けて3位だったの。しかもポジション被っていて、その一人は監督の娘で、更に、一つ上にその姉、監督の娘がいたの。

えー聞いてない!!って。騙された!!とも、思ったよね。

そうして、早々にポジション争い、ライバル視的な闘争心むき出しな空気の中、やりずらくもあり、毎日の激しい激闘の練習が始まったわけですよ。肉食女子(笑)

—— バリバリの体育会系、肉食女子(笑)

真由美:そう、肉食~(笑)!なんだけど、あんまり肉が食べられなかったのね。

というのは、その当時、母親から1日500円を貰って、お昼ごはんを買って過ごしていたんです。

中学時代は給食があったから、お代りして人の1.5倍は食べていたタイプだったと思うの。だけど、高校に行くと給食が無いでしょ。朝練もしているしお腹が空くんですよね。

昔から、朝起きるのもギリギリ、朝練とかもギリギリかプチ遅刻タイプで。小さい頃から、我が家は朝から家族揃ってモリモリ食べるような生活はしてなかったです。

基本、朝ごはんを食べずに朝練に行くものだから、いつもお昼時はすっごくお腹が空いていて。笑

その待ち遠しいお昼に、500円で買えるものといったら、コンビニ行ってもおにぎり2個と飲み物ぐらいしか買えなくて、大して買えないんですよね。

だから、ほぼ毎日、ヨーグルト500gにかさ増しになる感じのパンとか、安くてお腹を満たせそうなものをお昼に食べていました。高校時代は、毎日スーパーとコンビニ、時々学食みたいな食生活を過ごしていましたね。

—— 現在の真由美さんからは想像できない過酷な食生活を送っていらっしゃったんですね。

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食の変化による体調の変化

真由美:そうですね。当時はお腹空いた〜とは思ってましたけど、兄も高校時代は500円ルールだったから、過酷だという認識はなかったんです。

夏頃になると、埼玉地方って暑いんですよね。体育館は蒸して35°Cは超えるの。

部活の激しい練習中に、具合を悪くする生徒や、私自身もクラッと貧血気味になったり、息が上がっちゃうようになってしまって。

本当に体力がついていかなくなったんです、、、

気持ちより体がついていかないのを実感するようになって。

夏に1年生大会という大会があったんですけど、大会前にアキレス腱を壊して。

アキレス腱炎が切れたわけでは無いんですが、ダッシュやジャンプなどの俊敏な動きの時に、ピキッと突発的な痛みが襲い、いつ切れるか?って、その恐怖から運動を思いっきりすることができなくなってしまって、、、

そこからずっとアキレス腱炎との付き合いで。激しい運動量に私の筋が付いていけなくて炎症していたんだよね。

そこから気持ち的に塞ぎがちになってって、高校生活はあまり良いスタートダッシュが切れなくなった思いがあります。

1つ先輩の代が全国大会出場して、関東大会に行った時には、メンバーから外されちゃって試合に出られなかったり、だんだん、フルで動ける体力もなくなって、なんか自信持ってプレイできなくなってて、、、辞めたくなったり葛藤してましたね。

—— 辞めなかったんですか?

真由美:そう、高校3年間部活は全うした。やるって決めて入ったからね。基本負けず嫌いだったから、最後まで、自分に負けたくなかったのね。

余談なんだけど、2年の時チーム内で、シューティングの確率を取り出して、そしたら私が一番高くて、3Pとか。それから徐々にポジション変わってシューターって扱いになってね。みんなにも認められてはいたみたいなのね。監督にも過去5本の指に入るって言ってもらえたし、それは唯一の救いでした。だから、やり続ける中で見出せるものがあるって経験したから悲しいお話ではないんだけどね(笑)

そんなわけで、中学までは学年内でも活発なキラキラ女子で、運動能力も高くて出来ないとか、苦しいとか、辛いとか思いをした事がなかったの、なんだけど、高校生活はそのせいか自分から内に籠っちゃって、塞ぎがちな女子になってしまったわけなんですよね。

実は部活以外の授業でも、すっごく眠たくて、起きてても全く頭に入ってこなくて、理解が出来なかったり、記憶力も悪くなって、成績は散々で、あれ私頭まぁまぁ良かったのに…どおしちゃったんだろう?って。自分でも理由がわからず疑問だったり。

すごくもがいていた高校生活の苦い思い出です。

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—— それは部活で足を痛めたことがきっかけですか? それとも何か他に?

真由美:いろんな要因があったと思うんですけど、足を痛めたことはもちろん変化のきっかけで、

今考えると食生活の栄養不足が身体にも運動能力にも、気持ちにも影響したんだなって思っています。

ヨーグルトにパンだけじゃ、もう、食事としてのバランスが悪いどころか、炭水化物にカルシウムのみ(笑)そんなイメージで大した栄養が摂取できていない。明らかにエネルギー量も足りないし、野菜果物も取れていないから、ビタミンミネラル(鉄分)が足りない…みたいな。もう悪いお見本ですね!

それでは、激しい練習に耐えるエネルギーやスタミナも保たないし、体力もそうだけど、ライバルやポジション争いに打ち勝つ気力が湧かなかったりね。強い心も養われない訳ですよね。

—— なるほど! 食べたものが身体を作るってよく聞きますよね。ケガや気力にも影響してくるっていうことを経験された

真由美:そうねー、スポーツにケガはつきものなんて言われますけど、しないに越したことはないですよね。要するに強い体を作るってことですよね。

体の機能やシステム、それに何が必要かとか理解していると心強いですよね。

うーん、例えば。ケガしやすい所って、骨(骨折)・靭帯・腱、あとは膝とかの関節、痛めやすいですよね。これって主な成分がコラーゲンからできているんですよ。骨の場合は中の骨髄がコラーゲン。女子の肌に必要なコラーゲンね(笑)

じゃあ、コラーゲン食べればいいかっていうと、サプリとかでね。コラーゲンは体の中で合成されるものだから、それ自体を摂っても、アミノ酸に分解されちゃうのね。で、コラーゲンは何からできているかっていうと、アミノ酸で。アミノ酸はたんぱく質をカラダが分解したもの。

だから、つまりは、良質なたんぱく質を摂取することが大事なのね。更に、コラーゲンの合成に必要な栄養素がビタミンCで、これも体の中で作れないから、食事から摂取する必要がある。でも、ビタミンCは水溶性だから2~3時間で尿として身体から出て行ってしまうから、こまめに取るといいとかね。云われています。

ビタミンCは免疫力を上げたり炎症反応を抑える働きもあるから、毎日取ったほうがいい栄養なの、だから野菜や果物は大事ですよ。

という所から、私の過去を見ると、アキレス腱は骨と筋肉を繋いでいる腱でしょ、たんぱく質とビタミンCが不足していたってことなんだよね。ほぼ毎日果物食べてなかったし、夕食だけのたんぱく質では足りなくて、もしかしたら筋肉から分解してアミノ酸にしていたかもしれないわけですよ。

とかね。知らないって怖いよね。誰か教えてくれればよかったのにーって、今でも思いますよ。

親だって知ってたら、子供には頑張ってほしいし、試合でも活躍してほしいに決まっているので、食事が原因かも。なんて知ったら、1日500円生活ではなかったかもしれないですし、私もおにぎりかご飯だけでも持ってて、おかずを買うとか工夫したと思いますよ。

—— コラーゲン大事ですね、ビタミンC、私も果物食べようって思います。教えてもらって良かったです。

真由美:あと、高校入ってすぐに太ったのもあるかな。自分が重く感じるようになって。

なんで太ったんだろうって要因考えてみたら、学食にある自販機でカップのピーチジュースとかオレンジジュースとか、甘いものを良く飲むようになってたんでたんですよね。氷入ってたから〜(笑)

—— 糖分の摂り過ぎですね(笑)

真由美:そんな風に、部活でも思うような動きが出来なくて、自信を無くしていたり、自分を可愛いって思えなくなってたりして、友達と居ても面白くなくて心から笑えなくなったりね。

思い描いた高校生活と大きく違ってしまい、色んな気持ちが冷めてしまって、初めての挫折のような経験で、中学から高校へ、環境と食生活の変化が…大きかったですね。

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—— その当時の真由美さんは食への関心度は?

真由美:全然なかったんです。お腹がすくから食べる。ただそれだけ。

部活のみんなも周りの子達はお弁当持ってきていたけど、自分はコンビニで買って食事をしていましたし。それを何とも思っていませんでしたね。

—— 自炊はされていなかったのですか?

真由美:自炊?実家暮らしだし、ほとんど全然していませんでした。

寮生活でもない限り、高校生で食の自立をしてる子は世の中的にも少ないと思いますね。

ごくたまにトースト焼いたり、焼きそば作ったり、チャーハンとか、卵焼き、、、そんなレベルでしたね。

そうですね、高校生にもなると、お金を手にして自分で買い物したりするようになりますよね。だから、食の知識は持ち合わせていて欲しいですね。だって、そのお小遣いで、学校帰りとかに何食べてるかなんて管理できないでしょ。ゼリーやアイスやジュースとかカップ麺とかお菓子とかファーストフードとかね。

身体への影響を知ってて食べているのはいいの。自己責任だから。でもまじめに取り組んでるのに、知らないで、悲しい結果になるのはかわいそうでしょ。一生懸命トレーニングして、練習して鍛えて努力している人には、特にね。

無知は見えない敵ですよ。ほんとに。

食は夢をかなえる一助になるって知ってほしいです。これ、どの世代にも言えます(笑)

今でこそ、一流のスポーツ選手は栄養管理もしていたるのが当たり前に言われていて、ジュニア世代から親が意識高かったりしていますよねー。

大学の学科にも今は、スポーツ栄養が授業の講義にも有りますしね。時代ですね~

—— 時代で違うんですね! その後はどうされたんですか?

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食との出会い女子栄養大学実践栄養学科へ進学

真由美:高校から大学に行く時に進路どうしようかってなったんです。全く勉強していなかったし。

私、兄がいるんですけど、兄も体育会系でサッカーのスポーツ推薦で大学まで行っていて。

体育学部で教諭の資格を取って、先生になりますって感じの人多いじゃない。

私も一瞬、大学でもバスケを続けて、教論の方向で部活の先生とかになるかって考えたんですけど、違うなと思って。

先生って、授業後の部活があったり、土日の休みも夏休みも春休みも部活してたから、先生も休みないでしょ。

プライベートないしね。でも熱血だったり、面倒見が良かったり、思いが強かったり、本気で正面から当たってくる姿だったり、上手に導いてくれる先生って結構好きで、「教える」って仕事もイイなとは感じてたんです。

その時たまたま「女子栄養大学」というワードを耳にするようになって。

学校に来たOBが「女子栄養大学」の養護教諭の人だったり、友達2人が「女子栄養大学」の栄養学部や臨床検査技師の学部に進学希望してたり、私の3つ上の従姉妹も「女子栄養大学」の短期大学を卒業して栄養士をやっていたのを知ったりして、その時初めて「栄養士」という仕事を知ったんです。

女性が長く仕事をすることができる手に職の資格だし、栄養指導をするのも「教える」になる。「スポーツ選手の栄養管理」とかしてみたいなと思い、スポーツのプレーヤーではなく、選手のサポート側も良いかもと思って。

あと、もう1つ考えたのは、心理学。

小さなころから、チームリーダーやキャプテン、学級委員とか人をまとめたり、引っ張ったり誘導したり、先生との間に入ったりすることが多かったんです。

なので、人の裏表だったり、チームワークや指導者と生徒、マインドの状態がパフォーマンスに影響することとか、それをどう導くかフォローするかとか、心の波、自信がないと勝手に思ってしまう人の考え方とか乗り越え方とか、そういった人の心の作用に興味があっったんですよね。

悩んだ末、高校に「女子栄養大学」の指定校推薦枠があって、受けたら、合格したのでそちらに進学しました。

専攻は管理栄養士を育てる実践栄養学科です。

—— 具体的にどんなことを学ばれたんですか?

真由美:管理栄養士としての勉強がほとんどです。

栄養学のこと、給食管理や衛生関連のこと、微生物とか生化学、解剖生理学とかとかですね。

もちろん、基礎的な授業から応用もありましたし、実習もありましたよ。

—— 楽しかった授業はありますか?

真由美:基本的に作ること、体を動かすことが好きだから、調理実習は特に張り切って(笑)楽しかったですね!

あと、ラットの解剖とかもしましたよ~!

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—— 特に印象に残っている授業はありますか?

真由美:印象? ありました! 女子栄養大学には栄養クリニックというのがあるんです。

—— どんなクリニックなんですか?

真由美:生活習慣病、肥満やメタボの人が、食生活改善とか栄養相談をしたいと思って来るクリニックなんですけど。

(※英: Metabolic syndromeとは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上の症状が一度に出ている状態をいう。日本語に訳すと代謝症候群、単にメタボとも言われる。参照Wikipedia)

そのクリニックの授業を受けられる機会があって、自分を被験者として実際に生活状況や栄養状態を診ていくんです。

メディカル面では、血液検査とか骨密度、安静時の代謝量測定など行います。

栄養面では、日常の食事を記録して栄養摂取状況を計算、それと本来私に必要な量をの誤差を割り出す、という作業をしてました。

必要量は国が定めている、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」という指標があって、身長・体重・年齢・活動レベルから必要量や目標量を計算して、1日に必要な各栄養素の摂取量を出して、更に朝昼晩を3:4:3に割ってバランスよくという。ね。

で、必要量を満たすために何の食材をどれぐらいの量食べるかとという組み合わせなんですよね。

—— 本格的な改善と洞察ですね。

真由美:そう、でも、自分の状態把握をして、自分に対して目標を立てて前期のスパンで実際に食生活改善を行った結果、面白い体感できたから、すごいいい経験になりましたよ。

—— どんな体感ですか?

真由美:授業が眠くない(笑)! だるくなくて元気! 毎日快腸という。活き活き生き返ったような変化ですね。

その時の自分の欠点として、朝食は食べていないことと、牛乳があまり好きじゃなくて飲まないこと、大学でもお昼代1日500円のコンビニ生活をしていたから、相変わらず、フルーツや野菜をあんまり食べていなかったんですね。だから、主にカルシウムと鉄分やビタミンCが足りていないという結果が出て。

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それで、無理のない改善として、朝は簡単に、フルーツと野菜、乳製品を食べるようにしたんです。

朝は簡単に食べられるフルーツが基本で、その他ヨーグルトとか、ピザトーストにしてチーズと野菜をとる。

昼は、女子栄養大の学食は胚芽米だったり、バランス良いメニューなので極力学食にしたり、外での飲み物は100%か野菜ジュース、飲むヨーグルトにして。

夜はバイトをしていたので。

—— バイトは何していたんですか?

真由美:地元の美味しい焼肉屋さんです。

そこで、賄いが出るんですけど、いつもカルビクッパとか好きで食べていたんですけど、ナムルやサラダとわかめスープなど野菜いっぱい食べたい~をお願いさせて貰ってチョイスを変えていったんですね。

ほうれん草ナムルやワカメは鉄分補給にとか。

その他、意識して過ごしたことは、野菜は色の薄い淡色野菜より色の濃い緑黄色野菜を優先チョイス。

カルシウムや鉄には、ジャコとかしらすの小魚、ひじきやワカメの海藻、は意識して見つけたらチョイス。揚げ物は避ける対象にしたり。

そうしたら、53キロぐらいあった体重が3ヶ月後には47キロぐらいに自然となっていて。

体脂肪も血液中の中性脂肪も減っていて。

急激なダイエットをすると体のタンパク質が減ってしまったりするんですけど、血液検査の結果から私の場合は良い痩せ方ができて、体の不必要なものがなくなったって感じでした。

なので、朝、フルーツや野菜を食べることが良いって体感として感じました。

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その後も、母に「フルーツ買っておいて!」って伝えていて、朝はフルーツをたっぷり欠かさず、ヨーグルトと野菜を摂る生活していました。おかげで体重はその状態をキープしてました。

食生活を変えると、朝目覚めが良くなって、授業も眠たくならないし、腸の調子が本当に良くなって。

集中力向上と快便になるということが今でもすごく印象に残っていますね。

—— 今聞いて自分もすぐにでもやってみたいなと思いました! 確かに真由美さん朝ごはんにフルーツとかスムージーをよく食べていらっしゃるイメージがあります。

真由美:え、やってみたくなった? 嬉しいです。果物は今も食べてますよ。今朝も家族でスムージーを飲みました。今日は、バナナとキウイとブルーベリーのスムージー!そんな生活をしています。

我が家は、パパも息子も果物大好きなんですよ。

あ、でも、付け加えてもイイ? スムージーのメリットとデメリット。

—— スムージーって、デメリットあるんですか? ぜひ、お聞きしたいです。

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真由美:ありますよ。モデルさんとか雑誌の掲載とかでいいイメージしかないですよね。だから疑わないですよね。

まず、朝の果物は理にかなっていて、私も大学時代は体感経験として良かったら続けてたんだけど、28.9才ぐらいの時に、出会った本で、「フィット・フォー・ライフ」松田麻美子(著)があります。また日本の栄養学とは違う視点で。

そこには、体の消化吸収代謝排泄の時間サイクルとして、朝食の時間(朝4時~12時)は老廃物を排泄する時間だから、体のエネルギーを排泄に専念するために消化吸収に負担をかける食べ物ではなく、食物酵素が豊富な生果物が良いとすすめていて。

果物には80~90%が活きた水分で、食物繊維も水溶性不溶性とバランスよく含まれているから、体内や大腸の毒素、老廃物もスムーズに排泄する解毒力もあるという。それから、カリウムも取れるから、余分な塩分とか水分も排出してくれる。なので、むくみの解消にもよかったり。それは、大学時代にも実体験としてあって、消化と代謝、排泄力がアップしたから痩せたんだよね。

その他、その本を読んでから、乳製品はカルシウム源と思って積極的に食べていたんだけどやめるようになったの。その理由は婦人科系に悪影響だったと知ってね、当時年々生理痛が、酷くなってて、うずくまるぐらい。もう動けないようになってたんだよね。とか、面白いから興味あれば是非。

それから、今は乳製品と果物は一緒に食べないようにしています。アーユルヴェーダでも、乳製品と果物の組み合わせは悪く、アーマ(未消化物・毒素)となるとされていて、果物も乳製品牛乳も単体で摂るといいといわれていますので、

で話戻って~

で、スムージーは、私実は、時期は夏にしかやっていなくて、冬はなんか寒くてなのか、北海道(笑)飲みたくないんですよね。毎日オールシーズンいいのかな? ってことや、グリーンスムージーって野菜も入れたりするでしょ。私は野菜入れずに果物とはちみつだけで、海外物のレモン・オレンジ・グレープフルーツは食べてないの。

また長くなるから、参考になる程度にそのあたりを簡単に。

まず、朝のフルーツの目的は、消化力と排泄力を上げることだから、それを念頭にして、そして基本、悪いといわれているものを体に積極的に取らないようにしていてます。私は。

1つ目は、輸入物の柑橘系は防カビ剤(発がん性・お腹の子供に奇形)の問題があるし、水分が多いものは体を冷やすそうなので、冬は特に柑橘系は和物のミカンぐらいです。フルーツは日本の季節の物をなるべく選んでますね。

2つ目に、グリーン類、葉物は、生のまま食べると、残留農薬の問題があるし、窒素肥料で育っている野菜には特に、硝酸塩の問題がある。これは、ヒトの体内で発がん性物質に変わるから、取るなら茹でて水にさらすとかなり減ります、野菜の酵素は失われますが。その他の栄養素は摂取できます。オーガニックならいいのかというと、有機肥料は家畜の糞が使われていたりするから、大腸菌の問題があるから、やっぱり生食は避けたい。なので、せめて自然栽培のものを。

3つ目、スムージーには氷やシロップは入れないこと、まず氷は体を冷やす原因になり、胃腸の働きが弱まるばかりか、体温1℃下がると、免疫力は30%強下がるといわれています。体内で酵素が働くには体内温度が38℃以上必要なのです。糖分や油分もない方が消化がスムーズです。市販のスムージーは必ず入ってますのでご注意を。

4つ目、スムージーはお肌にも良いって思っているでしょ。血液サラサラ血行不良改善により、くすみの解消や1トーン明るい肌になるのも事実。でも逆効果になることもあるんだって。紫外線を吸収しやすい火毒性を持つ成分「ソラレン」という成分を含む果物や野菜を摂取すると、色素沈着を起こしてシミの原因を自ら作るそう! それは、オレンジ・レモン・グレープフルーツの柑橘系、セロリ・パセリ・水菜・クレソンとかとか。使いがちでしょ。しかも食べてから、6~7時間血中に残るから、丁度、日中の紫外線に当たる時間にあるんだよね!

というのもあって、輸入柑橘系とグリーン野菜は朝に食べない方がいい説がありますよ(笑)とかね。

5つ目、後は、基本人間、嚙んだ方が良いのよね。噛むと唾液が分泌されて消化にいいし、噛むと脳が活性化するし、満腹中枢も満たされるし、なので、冬場は特に、食べたほうが、口の中で咀嚼して冷たいフルーツも温くなって丁度いいの。とかね。

知ると、チョイス変わるでしょ。

という、朝に季節の生の果物を食べると良いというお話でした~。でも、色々説があるけど、自分が良い感じになればよいんだよね。

—— いやー、知らなかった、シミになるとか。気を付けます(笑)!

真由美:ねー、私も知らなかったです(笑)!お肌の曲がり角は確実に来るからね(笑)!

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—— 大学での面白い授業からのお話ありがとうございました。次は、大学で一番想い出に残っていることはなんですか?

真由美:思い出ねー、大学に入った目的のスポーツ栄養が最後に出来たことかな。一番やる気が沸いたから。

大学卒業後は、スポーツ栄養の道へ進みたかったんだけど、当時はもう20年前だからね、授業カリキュラムにもスポーツ栄養はなくて、もちろん就職先はなかったので、諦めていたんです。

でも、大学の卒論テーマを選ぶとき、研究室と研究テーマ一覧で「スポーツ栄養」を見つけて、「えーっ!スポーツ栄養が入ってるーっ!!」って、すごく血が騒いだのを覚えてます。

とりあえず、ガイダンスをとりあえず聞きに行って、そしたらガイダンス終了後に志望動機を書く作文を渡されて。

そこで高校時代の体験や、スポーツ栄養をやりたかった思いの丈を書いたら、そこで研究室に入ることができたんです。幸運でしたね。

学科の友達に、3大研究室と言われるエリートが集まる栄養管理研究室に良く入れたねって言われてました。

大学OBの外部の先生で、埼玉県のスポーツ科学委員会と国立研究所のスポーツ栄養を行なっていた筑波大学院卒の先生の指導のもとで、卒論を書くことができたんです。

—— どんな内容の卒論を書いたんですか?

真由美:えーと、ボート部の高校生に栄養サポートをした取り組みについて。です。

先生が進めていた埼玉県の強化選手の食事調査や栄養指導の現場へ同行したり、栄養摂取状況をデータ―化するのをお手伝いしながら、勉強しながら、卒論を書くといった感じですね。

先生の所へ行くのに、国立健康栄養研究所通ったり、やりたかったことが叶って、もっとやりたいもっと知りたいって、気持ちが前のめりで、すごく楽しかったです。

当時、コンビニで食べた商品をとって置いて、表はパッケージ、裏面は栄養成分表示のパウチを大量に作成してね。それを栄養指導の講習会で、高校生にコンビニでの食品の選び方のワークショップしたり、

実際に部活の練習を見に行ったり、食事の記録から栄養摂取状況やカロリー計算したりして、データと選手を見ていて印象に残っていることは、鉄分について。

鉄の栄養摂取状況が良い子たちは、スタミナ・持久力とパフォーマンス力もあるっていう関係性を目の当たりにして、違いをもたらす違いを感じました。

特に女子って貧血になりやすいでしょ、生理とかで、鉄分が不足しやすくて、WHOによると、慢性的に貧血状態という日本の女性は1/4もいるといわれているんです。

鉄は血中に存在するヘモグロビンの主成分で、ヘモグロビンは脳・心臓・筋肉の全身に酸素を運んでいて、鉄分不足はヘモグロビンが減り、酸素供給量が減る、体内の酸素濃度は持久力系のスポーツのパフォーマンスに影響を与える。

例えば、汗にも鉄分が流れ出るから、運動をしているとヘモグロビン濃度が減って、酸素供給も減って、心肺機能が低下して持久力が低下する、という具合に

スポーツをしない人でも、超大事で、疲労の原因の一つに貧血があって、脳への血流量と酸素供給量を低下させて、全身の疲労感、倦怠感、無気も、眠気、集中力低下という疲労状態を引き起こしたり、成長期には学力低下、幼児には認知力低下も引き起こすともいわれています。

また一つ、私の高校生活での、授業でも集中力に欠け眠かったり学力低下だったり、部活ではスタミナに持久力低下の要因が分かって、すごく納得してました。

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料理とマネジメントを学んだABCクッキング

—— そこから大学卒業後の道はどうされたんですか?

真由美:就職をするにあたって、3年生あたりから実習へ行くんですよね。

—— どういうところに実習へ行くんですか?

真由美:まずは、病院と社員食堂の事業所、あと学校給食、保健所に実習へ行きました。

色々巡ったんですけど、私にはあまりピンとくる職のイメージが見つからなかったんです。

周りの皆は、管理栄養士として、病院だったり、事業所の食堂だったり、公務員や企業の商品開発の部門に就職したりしている子が多かったんですけど…。

もともと女性が手に職を持って働けることが良いと思って栄養士の道へ進んだので、もっと自分らしく働ける場所は無いかな?と思って。

ずーっと悩んでいた結果、インターネットで検索していたら「料理教室」っていう求人を見つけて。

そこが「株式会社 ABC Cooking Studio」という会社で、女性だけの会社だったんです。

そこは、年功序列はなく、ベンチャー企業なので「やったらやった分だけ評価する成果主義の会社」「能力に応じて昇進ができる」そんな部分に惹かれて、面接に行きました。

面接の時にキラキラした大人の女性がたくさんいて、すごく魅力的な会社だなと思って受かったので、そこに決めました。

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—— 真由美さんの就職活動時、真由美さんと同様に料理教室を就職先として選ぶ方は多かったんですか?

真由美:いえ、料理教室自体の求人が少なかったんです。

私が就職した「ABCクッキングスタジオ」では、新卒採用を始めたばかりで、同期の中には管理栄養士もいましたが、栄養士や調理士の資格や経験がなくても、文系でも理系でも関係なく、人で採用されていたように思います。

女子栄養大学卒業者で入社したのは私が初めてだったと思います。

—— お仕事内容はどんなことをされていたんですか?

真由美:そこでは、料理を教える講師業が3〜4割で、接客営業が6〜7割ぐらいです。と言われていました。

正社員なので、料理を教える講師をしながら生徒募集をする営業をしていました。

初めて料理教室に来た方に「こういう教室です。一緒に学んでいきましょ。」という役割で、そこでは「きっかけ作り」という表現をしていました。

OLさんが多い時間の勤務だったので、料理を作ることは楽しいって興味を持ってもらえたり、趣味として習い事としてはもちろん、将来素敵な彼が出来るためだったり、素敵な奥さんやママになる為にもなるし、お友達にパンやケーキをプレゼントする生徒さんもいるし、手作り出来ることは自分の大切な人に喜んでもらえたり幸せにすることだっていう価値観や、将来仕事にしたくて学びたいという方の一歩っだったり、技術向上だったり。

営業って夢を売る叶える仕事だなって思っていましたね。天職かのように仕事が楽しかったですよ。

その他、料理を教える講師もしながら、方や、店舗運営や発注や在庫管理、人の育成、お金のこと、マネジメントをしていく環境がABCクッキングスタジオにはあったので、それらも責任者となるにつれてこなしていました。

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—— ABCクッキングスタジオではトータル何年勤められたのですか?

真由美:丸5年ですね。

—— どこの店舗にいたんですか?

私は埼玉出身な事もあって、最初に配属された先は大宮ロフト店。

大型店で結構生徒さんの人数も数千人いて、そこで自分の売り上げの目標数字も達成できるようになっていって、翌年には店長代理になることができました。

次は新宿野村ビルの店舗で半年勤務して、その後に新宿ペペ店に行って店長になりました。その年には全国で売り上げ1位の店舗で表彰されて。

それを買ってもらったのか、関東を離れて札幌へ単身赴任で店長として行ったのが、初めての北海道でした。

そこでは、新店舗立ち上げの為、人を1から採用したり、生徒を1から募集したりという経験ができました。

—— 女性でいきなり新天地で働く事に不安はなかったんですか?

真由美:当時は24歳ぐらいで「何でもやってみたい!」というチャレンジ精神旺盛な気持ちと、オープン店を1からやってみたいという思いが強かったんです。

今まで、既存店だったから新規立ち上げにすごく興味があったんです。

—— パワフルですね! そこからはまたどちらかに行ったんですか?

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真由美:札幌が1年ちょっとで、次は、千葉へ行ってまた新規店立ち上げ店舗、その後また以前配属していた新宿店に戻って、そこではマネージャーとして勤めました。

当初の目標だったマネージャーに4年後になることができて、その後また埼玉新都心の店舗オープンを行って、辞めたんです。

—— ABCクッキングスタジオを辞めた理由は?

真由美:ABCクッキングスタジオは人がとても魅力で入社したんですね。当時の社長も魅力的でしたし、上司も先輩方も厳しく優しくて尊敬してました。

もちろん、システムも良かったですし。

入社の面接時にも伝えていたのですが、ここで経験積んで、いつか将来自分で料理教室などを始められたらいいなぁと思っていました。

なので、ずっと長く働くイメージは最初からなかったといえばなかったのかもしれないですね。

自分として5年もやっているとメニューの作り方を覚えたいとか、よい講師としてどうかとか個人的目的はなくなっていて。

組織、人事、教育、店舗の運営やエリアの数字管理について、もう目標となる好きな先輩がいなくなって、この人と働きたい、この人から学びたいという思いや、5年も勤めていたら、自分の将来像って想像出来ちゃいますよね。

会社で成し遂げたい目標がなくなっちゃったの。

大卒で働き出して5年経つと27歳、30代を前にちょっと人生考えるよね。

結婚もしたくなったり、転職してみたくなったりね。思ったのは、学生の時は必ず卒業がある、小学生は6年間、中学も高校3年間、大学は4年、能力や学びの状態はどうあれ、卒業するじゃない?社会人は?区切りは自分で決めないと、ずーっと会社に居ついちゃうよね。

長く働ける会社や仕事も素敵だけど、環境を変えたり、違った経験したりステップアップしたり、時には休んでもいいんじゃないかなって思ったの。

その時期の私も休職をもらったんですね。ちょっと休みたいと思って。

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料理講師からプリザーブドフラワー講師へ転身

真由美:その休職期間1〜2ヶ月間の時に習い事に行ったんです。ずーっと5年間仕事ばかりだったんで。

それが、プリザーブドフラワーを体験しに行ったら、すっごい楽しくって。

短期で資格まで取っちゃって、「あー、こういうのを自分でやりたいな」と思って。

将来、料理とかもやりたいけど、お花も、プリザーブドフラワーも有りだなと思って。

花も、パンも、料理もあったら素敵だろうなと。

その当時、銀座のマンションの1室のプリザーブドフラワーのサロンに行ってたんですけど、「私こういうのやろう!」とイメージが描けちゃって。

会社も休んでいたから色んな友達と会うことができて、セミナーに参加したり起業家に会ったりしてたら、フリーで生きていく道があることを知り、少し視野が広まって、会社の組織でなくても生きていけるんだなと分かったんです。

もう、やりたい気持ちが強かったので、会社に戻るころには次は札幌店のマネージャーの席を用意してくれていたんだけど、もう戻る気持ちは無かったから、社長にご挨拶の連絡を入れて「やりたいことがあって、辞めます。お世話になりました。」と次始めることを楽しみに、キラッキラの状態で辞めていったんです。

—— 真由美さん、とってもフットワークが軽いですね! その後はどうされたんですか?

真由美:しばらく銀座のサロンの先生の元でお手伝いをさせてもらって。業界の知識や経験も知りたかったし、フランス、パリにフラワー研修に行ったりとかしてました。

ABCクッキングスタジオ時代の最後は新宿に住んでいて、次は札幌店の予定だったので、私も札幌に行く気満々で、既に札幌に部屋を借りて荷物は引っ越していた状態なのに、辞めたんですよね。

だから、自分のお店を開くのは新宿か札幌かなと決めていて。半年間程行ったり来たりを繰り返して

結局、札幌には移住したんですが、いざお店を始めようとするとまだ勇気が足りなくて、自由に生活していたらあっという間に貯金も減っていったので、もう一度OLとして働こうと。

—— それはどちらに?

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真由美:ナポレオンヒルの成功哲学や潜在意識で有名なジョセフ・マーフィーのプログラムや速聴などを扱っている企業に勤めました。

コンサルティング営業、電話の営業だったんだけど、成功哲学とか経営、マインドが身につけばいいなと思って、学びながらそこで半年間勤めました。

辞めた理由は、札幌の知り合いの社長さんに「飲食店をやってみないか?」と声を掛けられて、2か月後にはオープンして、オーナーと料理長と3人で夕方〜朝方までグルグルの生活にガラッと変わってしまって。

仕事は楽しかったんですけど、本来自分がやりたい仕事、プリザーブドフラワー講師の仕事とはかけ離れ過ぎてて、違うなと思ったのと、また飲食店が軌道に乗るまで3年はかかるなと思うと30歳過ぎてしまうと思って辞めたんです。

やっぱり一番自分がやりたいことをやろうと思って、30歳のお誕生日を機にお花の教室を自宅で始めたんです。

その数ヶ月後に北海道の大通りの近くにマンションを1部屋借りてそこへ移転して。

お花なので、ウェディング系のゼクシィやホットペッパーなどに掲載を出したら結構盛況に、順調に生徒さんが集まって。

生徒さんは女性が多いから「先生、昔何やっていたんですか?」と聞かれ「ABCクッキングで働いてたよ〜」と言うと、「料理とか、パンとかやりたい!」という声を多く頂いて、リビングでも出来なくはないなと思い始めて。

その時、ウェディングでプリザーブドフラワーを作りにに来た花嫁さんがパン教室の先生で、一緒に始めたんです。

おかげさまで、パン教室とお花の教室を運営が大盛況となり、たくさんの生徒さんに来てもらえました。

—— プリザーブドフラワーとパン教室とで異色な感じもしますが~

真由美:そうですね。よく言われます。でも、ウェデングアイテムを作成したり、パンを作ったり、「手作りする」っていうことは共通している点で、作るって自分との時間だったり、癒しだったり、創造想像することや、それをプレゼントしたり、気持ちを表現する事でもあったり、愛だなって思ったりします。

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—— 毎日朝から晩まで、生徒さんが引っ切り無しに来て、ずっとレッスンしていたそうですね

真由美:そうですね、ずっと仕事していましたね~!毎日おしゃべりして楽しかったですよね。懐かしいですね。

教室と自宅が一緒だったから、冷蔵庫には食材がいっぱいで私物を入れておけなくて。その当時も朝から晩まで仕事をしていて、今思えば「何を食べていたんだろう?」と思うぐらい。

—— 仕事に生きてたんですね。

真由美:そうなの。

でも、結婚後からだんだん仕事はスタッフに任せるようにして、時間を作ることができてたんですね。

お花とパンの教室と住まいを別にし出してから、キッチンでお料理を作るようになって。

料理を作るのは、やっぱり楽しいと思いましたね。

同じマンションにタロット占い師のお友達も越して来て、よく夕飯ご馳走してたんですね、それが旦那で、

—— へー! そこからの結婚だったんですね〜

真由美:そう、教室が最高潮にうまく行っている時に、私ごとですが結婚しました。まあ、少し気持ちに余裕が出来てたんでしょうね〜

 

「ととのえる」ために生活を180度変えて

真由美:それで、結婚してしばらくして、夫が子どもが欲しいな~と言い出した時に、当時からずっとお世話になっている見えないものが見えるメンターの先生にみてもらったんですね。

そしたら、「ちょっと今は見えないね」と言われて、じゃあどうしたらいいのか聞いてみたら、「ととのったら、だね」と言われて。

「ととのったら」とはどういう意味なんだろうとそこからずっと考えていて。

まず、「ととのう」の色んな漢字を調べてみたり…。整う。調う。斉う。

「環境がととのう」「気持ちが~」「体が~」「生活が~」…出産、子どもができるにあたり思う全ての「ととのう」を考えました。

それ以来、「ととのえる」という言葉は、私の中に深く根ずいて、いまだにテーマにもなっています。

—— どんな料理を心がけて作っていたんですか? 「ととのう」ための食事って?

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ビーガン生活で心と体をクリアに

真由美:いや、何も、シンプル生活ですよ。

その「ととのったら、だね」と言われたタイミングが、夫婦で20日間の心身浄化の旅をしてきた最後の日で。

インドへ行ってアガスティアの葉の予言とカルマの解消の旅と、フィリピンに心身の浄化のリトリートをしに行った時で。

—— えー、ご夫婦で心身浄化の旅へ。それは、子供を授かる為に行かれたんですか?

真由美:それは、子供が欲しくてが理由では無くて、自分達自身の為に。ずっと興味があったんですよ。神秘的な世界に。

私も、今以上に事を成すには、受け入れられる器を大きくしないとと思ってて、昔、店長やマネージャーの管理職時代に、リーダーシップやコーチングの本を読んでいたり、経営コンサルタントの船井幸雄さんの本を読んでて、経営には御霊磨きが必要だって行きついて。

それで、インドに個人の予言が記されている葉に今生を妨げている前世のカルマの解消法まであるだったり、

エーテル体やアストラル体の想念や感情を物質化して肉体から取り出す治療してくれる神霊治療があるって聞いていたから、行ってみたくて行ったんです。

そこでの食事は朝抜きの昼夜の2食でビーガンだったんです。来ていた人たちとお話ししていると、普段から水とベジのみのビーガン生活をしているんですね。

で、スーパーにみんなで一緒に買い物に行った時、皆水を大量買いしていて、私と主人はお茶を買おうとレジに並んでたんです。

そしたら、夫が「なんか水が飲む気になれないっ」て話をしていたら、先生の奥様に、「それは、カラダが不純だから不純なものが入っているものを好むんだよ」って言われて。

なんかその時、スイッチが入ったんですよね。ピュアになりたいって(笑)

いつもコーヒーや紅茶ばかり飲んでいて、水とか飲んでいなかったので、それらをスッパリ辞めたんです。

まず、水を飲む。

そこから、ペットボトルのお茶も無いみたいな。カフェインを一切やめました。水オンリー(笑)

せっかくこういう高次元のエネルギーに触れる事が出来たのだから、そのまま、その状態を出来るだけ維持したいと思って。

ベジ生活やってみたらどうなるんだろう?と思って。主人もタロットカードをやっているので、霊性を高めて、直感をクリアにしたらどうなるんだろうと。

結果、不要なものを取り除いてベジ生活を2年行ったんです。

子供を妊娠して、早産で入院する前までですね。その後からはゆるベジ生活です。

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—— そういった食生活を始めた時、何か参考にした本とか人とかあれば教えて頂けますか?

真由美:まずは皆の食生活の話を参考にしました。その中にはマクロビオティックの教室をされている方もいたので、お話を伺って、肉や魚の代わりに大豆ミート、豆腐、豆からタンパク質をとる、お勧めの調味料や油もなども全部買え変えて、玄米を食べるようにしました。

丁度、同時期に、国際食学協会のマクロビオティック講座や美容食学講座と出会い、テキストを参考にしたり、同協会の名誉理事長をしていた南清貴さんから、ナチュラルエイジングや食事会や講習会をとおして直接沢山学ばせて頂きました。著書も沢山あります。

後は、マクロビやベジなお店に行って、メニューみて、食べて、料理の参考にしたり。単発の教室に通ったり。

で、具体的には、有機のものをできるだけ購入したり、質の良い油を使用したり、もちろん、加工品や冷凍食品もお菓子やデザートなどは買わず、避けて、間食もやめて。

基本食べるものは、作り置きなどせずに手作りですね。シンプルに。

結構ガラッと一気に変えましたね。

—— 食生活を変えることで何か変化はありましたか?

真由美:外食する事がほぼなくなりましたね。食べに行ける店がないんですよ(笑)東京にはオーガニックもベジの店も沢山あって羨ましいです!

顔色もくすんでいたのがトーンが明るくなって、肌もニキビとか出来なくなって。でも生理前は出来たりすることもある。満月で月経が来たり、量が少なくなったり、生理痛が軽くなったな。

カラダは軽く感じますね。でも実際は体重増えたんですよ。3~4Kg増をキープしてましたね。なぜか(笑)

たまに人と会って、外食で普段食べていないものを食べたら顕著に体に現れるようになって。

お砂糖入ってる甘いものを食べると頭がキーンとしたり、生クリームや脂肪分たっぷりの食べたら次の日吹き出物が生まれたり。お肉とか食べると、お腹を下しちゃったり、体の反応が早かったですね。

敏感になるってこういうことなのかなって。

ビーガン生活をしたことによって、口臭が消え、舌苔もできなくなって、便の臭いが臭くなくなりました。不快が減りましたね(笑)

—— ビーガン生活をすることによって顕著に体に良い変化が現れたんですね。

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真由美:おかげさまで不妊治療のために、病院へ1回検査へ行ってみて、ポリープがあって、出来にくいとはいわれたんですけど、ポリープをとったらその後自然に子どもが出来たんです。

—— なるほど。すごいですね! 食生活を変えて、全てがととのったではないでしょうか。また、お話が変わっちゃうんですけど、普段から真由美さんは玄米を炊いていらっしゃるということですが、おにぎりの具材で好きなものってありますか?

真由美:梅!手作りをするようになって、梅干しを自分で漬けてるんです。

息子くんも梅干しは「すっぱいのー」って言って、喜んで食べてくれてます。

ちなみに息子くんまだ2歳ちょっとなので、彼の消化能力を考えて、ご飯は5分づきで炊いています

ー一番好きな食べ物は何ですか?

真由美:昔は、レバ刺し!って答えてました(笑)

過去に焼き肉屋さんで働いていたから、本当の美味しさを知ってから大好きになって。今は禁止されて一般には食べられない幻ですけれどね~。新鮮なレバ刺しは本当に美味しいですよね。

好きな食べ物?これと言ってないな(笑) なんだろう? 美味しいものが好き。です。

じゃあその美味しいの定義は、と聞かれれば、よりナチュラルやピュアなものや、作り手を感じられるものや、お店のコンセプトや、なんか素敵な思いや感情に触れて美味しく感じて頂くのが好きです(笑)

 

—— 毎日の食事でこれだけは欠かせない一品は?

真由美:味噌汁。ほぼ、毎日ですね。

味噌も自家製で、ここ数年作るようになって~。

—— 食で気をつけているものなどあれば教えてください。

真由美:これだけ避けているというのとか、気を付けているというのは…今は無いんですが、

基本的には、和食です。息子君2歳児が食生活の中心になっていますね。

カラダに害がある悪いとされるものは避けてますね。知ってしまったからには、子供にも与えたくないですし、マイナスイメージになっている物を自分に取り入れるのも嫌ですし。

昨年からアーユルヴェーダを学んでいて、白湯を飲んでいたり、スパイスをよく料理に使ったり、油物は、太白ごま油やギーも取り入れたり、生はちみつを舐めたり、と季節の変化と体質のバランスをとることや、消化力を意識してます。

カラダの状態や心がどう感じているかっていうのを把握しながら、調節してます。

今の私は、特別な目的もないし、状態もいいし、比較的最近は食べたいときに食べたいものを食べてます(笑)

 

—— 白砂糖の代わりに何を使っているのですか?

真由美:白砂糖はなくても生きていけますよね。

普段基本は、てんさい糖かな。料理は、みりんも使います。お菓子にメープルシロップや甘酒使うこともありますし、アーユルヴェーダ的には黒糖と生はちみつ。

でも、仕事する上で、レシピ的に上白糖でないとダメな時には使うこともありますよ。一般的な通常のケーキやメロンパン作るならお砂糖使います。

例えば、メロンパンを他の甘みで代用するなら、メープルメロンパンや甘酒メロンパンにはできるかも知れませんね。その時は味も色も食感も多少かわります。ということね。

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今後の目標

—— ちょっと硬めな質問になるんですが、ビアストラでやってみたいことは?

真由美:知らないことはもっと知りたいなとは思います。

今リレーインタビューを行っていますが、もう色んな分野の取材に行ってみたいですよね~。

興味のあるものと言ったら、伝統的製法のものとか。同じようにオイル系についても学びを深めたい。

極上と言われる上質な食材との出会いや、アーユルヴェーダ的にはハーブや野草も気になりますし、専門的な各スペシャリストの方のお話も伺いたい。なんでしたら、海外にも~

P堀田: ご縁の力で行きましょう!

真由美:ですね! あ。私の興味関心ばかりでしたね(笑)そんな方々をビアストラを通じてご紹介して価値観を共有したいですね。

それから、今回みたいに、お裾分け頂いた食材を使ったお料理のご紹介とか~!?

—— ですね!真由美さん自身が食でやってみたいことはありますか?

真由美:私もそうですけど、興味を持ってもらった人に「きっかけを作る」場のお手伝いをしたいです。

無関心から関心を持つこと、関心から知ること、学ぶ場があって、仲間が出来たり、情報共有したり、実践して、出来るようになって、それを分かち合いシェアしたり、教える伝える側になったり、そうやって巡って、より良い方向へ発展していくと思うんです。

料理教室でも良いんですけど、例えば自然栽培の野菜を扱うと生徒さんから「先生はどこから?誰から食材を買っているの?」とか、教室で使う調味料も「これはどこの?他と何が違うの?」みたいな質問をいただけるような、そんな所から。

若い世代も巻き込んでやっていけたら良いなとは思います。

対象にしたい人は、これから妊活をしたい人や、小さいお子様がいるママ、体をクリアーにしたい方に伝えていけたらいいですね。

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私が体験したように、中学では、給食をお代りして保っていた体力、高校生になったら自分が食事に対する意識や知識を持ってチョイスする重要性は誰も教えてくれなかった。それが、思い描いた結果と遠くなることもあるって。

食事はココロと体と(魂も)を作り、病気だけでなく、身体能力とケガの要因、メンタルにも影響してるって。

美容やダイエット、アンチエイジング、美しさとカラダの仕組みと食事の関係やコントロールの仕方とか。

元気な子供を生む前には、長年の不摂生をデトックスすることも必要かもねという事や、赤ちゃんから離乳食お母さんの食。

その為の情報や知識や仲間が得られる場を提供していくのが理想ですね。

—— 最後に何かメッセージありましたらお願いします。

色んな情報や方法があるけれど、現代人は、みんな、贅沢病だと思うんです。(笑)

いろいろ食べ過ぎ。ま、何でもかんでもあるからね。

人に必要な、出来るだけ純粋な食べ物を、適切な量を適切な時間に食べたり。季節や土地にあったものをシンプルに食べたり。基本的には個人個人の消化力や解毒力を高めることが一番で、胃や腸の状態とお話しながら、食べればいいのではないかなって思います。

私は食の世界は、栄養学から入って、今もずっと食に興味がある。で何を学びたいんだろう?何に興味があるんだろう?ってたまに考えるんです。広くて深くて、時代とともに変化していく、この食の世界の終わりなき旅で。

食は人生だな。って。生き方そのもの。

だから人それぞれ。それぞれの概念や信念、価値観に基づいていたり、社会の風習だったり。変わらない何かだったり。

根底にあるのは、幸福になるために。

みんな、結局、幸せになりたいから、病気治したい、健康でいたい、若く美しくいたい、強くなりたい、子供欲しい。だから、何をどうしたらいいの??って探してる。

でも、社会も、もっと便利で、もっと沢山、もっと早く、もっと簡単に、いつでもどこでも、もっとオシャレに、って。それも幸せになるために、人が喜ぶために、生産・製造・販売方法が研究されて、よりケミカルな、より毒素を、取り入れて、自然も破壊して、地球も人もダメージを受けている。

変だなって思います。

でも、選ぶのは一人一人、自分の選択で、それを買って、それを食べたり、使っている。

全部アナログにはなるのは難しい時代と思います。じゃあ、出来るだけ。どの程度までってのも、個人によると思う。なので、ちょっとずづ、一つずつ。

不自然なもの、不必要なもの、無くても良いもの、自分の生活から無くしていけばいいし、取り入れられることも出来ることも一つずつでも出来たらいいと思います。その気持ち、その一つの行動が、大きなものになると思うから。

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今後は波動や霊性をあげるような食べ物、料理、ヨガ、アーユルヴェーダなど興味のある方にも発信していきたいです。

—— 長時間貴重なお話をして頂き本当にありがとうございました。

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